SI言葉辞典
SI言葉辞典とは?
SI営業マンや新入社員のための用語辞典です。
国語辞典やコンピュータ用語辞典にはのっていない、SI業界の独自な言葉を中心にご紹介致します。
随時、ランダムに言葉を追加して、将来は書籍として出版できるくらいまでもっていきたいと企画しています。(案件.Info)
SIとは?
SIとはSystem Integrator(システムインテグレータ)の略語です。
読み方は「エスアイ」と読みます。
ユーザーの業務内容を分析し、システムの設計、開発、運用などの業務を一括して請け負う業者のことをいいます。
中小ソフトハウスの会社運営の形態とは?
中小ソフトハウスの会社運営の形態として、
- 自社製品開発形態
- 自社内での請負(持ち帰り)形態
- 客先常駐形態
の3つに大きく分類することができます。
ほとんどの中小ソフトハウスは複合的にこれらの3つの形態を行っているのが一般的です。
割合として、少し前まではメーカーに近くなればなるほど1、2の要素が強くなり、会社規模が小さくなればなるほど3の要素が強くなっていましたが、現在では全体として3の形態が主流となってきています。
現在行っている営業と変わらない営業をしながら、仕事を現在の2倍以上とる方法?
最近では経歴書をメールで送り、採用担当者は何枚か集まった経歴書の中からその業務の必要スキルにあった人材を選び、その中から面接をするという形式で採用している会社が多くなっています。
ある意味、経歴書とはその技術者を表すモノサシです。経歴書には詳細情報や自己アピールなどをのせて時間をかけてフォーマットを考え、記入した方が良いと思います。
経歴書を書き直しただけで面接が決まる率が5割以上も上がったというようなケースを聞いたことがあります。
一括契約と業務委託契約はどのように違うのか?
業務委託契約とはオーバー工数を考慮する契約、一括契約とはオーバー工数を考慮しない契約です。
単金とは?
単金の計算方法は会社により違います。またこの言葉の使われ方もまちまちです。
ここでは私が経験した平均的な使われ方だと思われるものについて触れてみたいと思います。
まずこの言葉は業務委託契約時の一ヶ月間の就業時間に対しての支払い金額に使われます。一般的には「160時間プラスマイナス20時間」といわれています。
これは「140時間から180時間の間は定額料金ですよ」という意味です。この定額料金のことを単金といいます。
もし140時間を下回ってしまった場合には減額計算が発生します。計算方法は、
まず減額時給をだします。
単金 ÷ 140(時間) = 減額時給
減額時給を計算したら、次に減額時間を計算します。
140(時間) − 実働時間 = 減額時間
最後に支払い金額を計算します。
単金 − (減額時給 × 減額時間) = 支払い金額 です。
次に、もし180時間を上回った場合には増額計算が発生します。
単金 ÷ 180(時間) = 増額時給
実働時間 − 180(時間) = 増額時間
単金 + (増額時給 × 増額時間) = 支払い金額
となります。
支払い金額の10円未満は四捨五入が一般的です。
上記を見ると140時間働いて、後は早く帰ったり、休みにしようというズルイ考え方もできます。しかしこの単金という言葉は信頼関係の上に成り立つ言葉です。最低160時間は働きたいものです。
35歳定年説とは?
35歳定年説とは「ソフトウェア業界は他業種と違い、コンピュータ言語の移り変わりが早く勉強することが多い。35歳をすぎると言語の習得がついていけなくなり解雇される」というような意味あいの言葉だと思います。また別な角度からいえば「その人にあうスキルの仕事がなくなり会社から解雇される」ということです。
一般的に「企業の存続価値とは第一に利益を上げること」なので仕事がなくなってしまった人には解雇もやむをえない処置だと思います。
しかし全員全員が35歳を過ぎたら解雇となるのかというとそんなことはありません。大半の人は35歳を過ぎてもこの業界で立派にやっています。
具体的に35歳定年説の解雇対象となる人物はどういう人物かというと、実は「SEと名乗るPG」なのです。
ある年齢を過ぎると殆どの企業ではPGの人にもSEと名乗らせます。何故かというと単金の事を考慮してSEと名乗らせるのです。
また最近ではPGと名乗る場合、「年齢が若い」という意味合いも含まれるため、ある年齢を過ぎた時点でSEスキルがなくてもSEと名乗るしかありません。
では本来のSEとPGの違いとは
- リーダーシップがとれ、衆知を集めることができる。
- 提案ができ、言葉に説得力がある。
- 人の教育ができる。
この3ポイントがクリアーできた人材を「SE」というのだと思います。
もちろん業務知識を熟知して設計ができることを前提とする上での話です。
このポイントさえ整えば、「今までに知り合った企業からも仕事の声がかかる」はずです。
また、この3ポイントはこの業界のみではなく、業種かを問わず35歳を過ぎれば問われるポイントでもあります。
スキルアップとは?
スキルアップとは自分の持つ技術をより高度なものに高めることをいいます。
ソフトウェア業界ではこのスキルアップが必須の業界です。スキルアップをするためにはプライベートな時間の中で時間を作らなければなりません。勤務時間内でできれば、それにこしたことはありませんが、そのような恵まれた環境はなかなかありません。
スキルアップをするというのは技術者本人のやる気にかかっています。そのやる気をサポートするのが企業です。
時代がどのように変化していき、どのように対応していくのかを考え、スキルアップの方向性を決めます。
これは技術者自身の自己責任にかかっています。
客先常駐社員の評価の仕方?
出向元企業で客先常駐を主体としている出向社員の評価というのは難しい、月に一度会うか会わないかの中で評価するのは無理に近いと思います。しかし企業は社員に対して必ず評価をつけています。
では企業では一般的に、どのような基準で社員に評価をつけるかというと、
- 勤怠面で遅刻はないか、欠勤がちではないか。
- 客先からのクレームはないか。
- 常駐先でメンバーの増員は見込めるか。
- 常駐している客先との関係を今後の仕事につなげられるか。
というところで評価をつけます。
1、2は評価が低くなる事柄、3、4は評価が高くなる事柄です。技術も大切ですが、一番重要なのが「勤怠の面」です。「技術はあっても勤怠面が悪ければ、評価はされない。」と覚えておいてください。
「客先からのクレーム」に関してはクレーム内容にもよりますが、一概には評価が低くなる事項とはいえませんがマイナスとなることは確かです。
「常駐先でのメンバー増員」に関しては常駐客先にもよりますが、できたメンバーは高く評価されます。
そして最後に「常駐している客先との関係を今後の仕事につなげるか」ということですが、ここの評価が一番大切です。一般的に会社の部長、課長という役職はこのことができる人のことをいいます。
他に追加できるような言葉や、ご意見がありましたらinfo@cobol.co.jp宛てにメールを頂ければ幸いです。
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